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2012年1月12日 (木)

『うまれる』上映への思い[その1]

『うまれる』。
この映画を知ったのは、去年の夏のこと。

まだ、私のおなかの中に赤ちゃんがいたときです。
その子は2011年9月27日、天使になって誕生しました。

たった22グラムのお人形のように小さなわが子。
確かに、私のおなかの中で、小さな心臓や手足を動かしていたのに。
私の目の前にいるのは、産声もないぴくりとも動かない赤ちゃんでした。

去年の7月。待望の第2子の妊娠に喜んだのもつかの間。
翌月に9週で染色体異常の兆候を指摘され、一気に地獄に突き落とされたような
気持ちでした。年齢を考えると、その可能性が高いことは承知していました。
でも、本当に自分にそれが起こってしまうなんて。

年齢+エコー画像から、かかりつけと里帰り出産先、どちらの医師の様子からも
染色体異常の疑いが高いと判断されているのがうかがえて、
かなり絶望的な気持ちでした。専門医によるエコー検診
(染色体異常を調べる羊水検査を受けるかどうかを判断するための検査)を、
大学病院で受けるようすすめられ、その場で予約も入れられました。

染色体異常のこと、流産や死産のこと、障害児を生み育てるということ。
わからないことだらけで、不安で、とにかくネットで関連することを調べまくる日々。

この子は本当に染色体異常なの?生まれてこられるの、こられないの?
染色体異常だったら生まない選択を自分はできるの?
そもそも検査を受けるべきなの?何のために調べているのかもわからないのに、
それでも調べることをやめられない自分がいました。

そうしてリンクをたどっているうちにたどり着いたのが『うまれる』のサイト。
こんな映画があったんだ…。この映画は、もしかして私の悩みを解決する
ヒントがあるかもしれない。いやいや、もっと悩むかもしれない。
ぼんやりそんなことを思いながら、次の検索に…。

調べても考えても、何の答えも出せないまま日が経ち、
大学病院に検査を受けにいったその日、
わが子の心拍が停止していることを告げられました。

「亡くなって少し日が経っているから絶対とはいえませんが…。
21トリソミー(ダウン症)か18トリソミーかXの染色体異常のいずれかだと思います。」

亡くなった子を生むという事実、そしてその処置が辛くて、人生最悪の体験だ…。
そう思いながら入院しましたが、幸いにもとても温かい病院のケアによって、
「生きては会えなかったけど、この子を生めてよかった」。心からそう思えました。
命の神秘・奇跡・尊さを改めて実感した出来事でした。

退院後は、「ママ、ママ」と私をマークする2歳の娘と同居する義父が
ほとんど1日一緒にいるため、泣ける場所もなく、日々淡々と家事・育児をこなし、
ベビーマッサージのレッスンも行っていました。

でもふつうに過ごしていても、どこかうつろな気持ちは消えません。
そんなとき、あるきっかけでこの映画のことがよみがえり、
そうだ、自分が上映してみよう!と思い立ったのです。
(そのきっかけと、私の背中を後押ししてくれた人のお話は、別の機会に…)

今、もしまだあの子が私のおなかの中にいたら…。
私たち夫婦は、この映画に登場する「完治しない障害18トリソミーの子供を育てる夫婦」か
「出産予定日にわが子を失った夫婦」と同じ運命をたどったかもしれません。

この映画に登場する夫婦、家族の物語は、決して他人事ではなく、
多くの方々にとって明日はわが身だったり、過去の自分の悩みや問題を
包含しているのです。もし自分にあてはまらないとしても、
すぐ近くにいる誰かがその当事者かもしれないのです。

親や子供との関係、夫婦の関係、周囲の方たちとの関係を見つめ直したり、
いまよりも少し思いやりをもてるような共感や気づきが、
この映画には絶対にあると思います。

この映画を上映し、みなさんと一緒に観ることで、心をリセットしたい。リスタートしたい。
「観に来てよかった」そう言ってもうらうことで、わが子の死が単なる辛く悲しい出来事ではなく、
次につながる何かになれば…。そう願って上映を決心しました。

たくさんの方に観てもらいたい。その一心で運営にあたっています。
みなさん、ぜひ大切な人と一緒に観に来てください。お待ちしています。
長文をお読みいただきありがとうございました。

スマイルポット代表 植村理絵

~『うまれる』上映への思い[その2] その3]~
~スタッフの声、それぞれの思い


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コメント

こんにちわ。
M先生のところで、リフレの勉強してます。
以前、赤羽のランチでお会いしました!
私の兄がダウンちゃんなんですが、この映画ずっと見たいと思っていて、思いがけず、ここで見られることが出来ます。
両親と、娘と一緒に見に行きます。
私は、自分の経験を生かし、これから進んで行きたいと思っています。
ダウンちゃんのママたち、本当に素敵な方ばかりです。
私のようにきょうだいの立場の子供たちもしっかりしていて可愛いです。
植村さんの記事を読みながら涙がいっぱいになりました。
何かお手伝いすることがあればおっしゃってくださいね。

Yさんですね。コメントありがとうございます!
ランチをご一緒したあの時は、おなかにいた赤ちゃん。
今は、小さな骨壷でお骨になって眠っています。

お兄様のこと、あのときは全く存知ませんでしたが、
ご兄弟としてのご苦労や楽しいことなどいろいろとご経験されているのですね。

この映画を見ることで、また新たな思いが湧いてくるかもしれませんね。
ぜひ、周囲の方々にもお知らせしていただければと思います。
観たい!という声が続々届いているので、お申し込みはお早めに~、と。

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